ずっと幸せが続く「魔法の結婚式」
私自身、結婚式は今年の二月に行いました。
それはもう、言葉では言い表せないくらい素敵な時間でした。
だって、みんなの貴重な時間を頂いて、私たち二人の大好きな人たちが一つの場所に集まって、大好きな人たちだけに囲まれて同じ時間を過ごせるなんて…!!
こんな贅沢、もう二度とありませんよね。
先日、図書館でこのような本を見つけました
これはきっと、結婚式を挙げる前の方々が読む本なのだと思いました。
それでも、何故か借りてみようと思いました。
結婚式を終えた私が読むと、後悔することになるかもしれない…
そんな不安を抱きながら、私はゆっくりとページをめくりました。
私は元々、結婚式をするつもりなど少しもありませんでした。
それはなぜか。
大学時代、私はホテルでアルバイトをしていたのですが、土日には披露宴もよく行われていたホテルでした。ありがたいことに、私は料理をサーブするだけではなくて、介添えのお仕事もさせて頂く機会もあったり。実に様々な結婚式を見てきました。
もちろん、初対面なのにも関わらず感動し胸がいっぱいで思わず涙を流してしまうこともあったのですが、それとは逆に違和感を覚えることもありました。
私が特に気になったことは、我が子の晴れの日だというのに披露宴中に両親が挨拶回りに忙しくしている姿でした。
その姿に違和感を覚えて、私は披露宴しなくていいやとずっと思っていました。
そんなことを思い続けて約十年。
結婚が決まって、夫とはお互いに結婚式に興味がないとのことでしない方向で考えていました。しかし、夫のお母さんは夫にそっと「結婚式をして欲しいな」と伝えていたようで。(お母さんはいつもニコニコ微笑んでいて口数が少ない方。一方お父さんはお喋り大好きで誰かを笑わせようとサービス精神旺盛な方)
私たち二人の「結婚式はしない」という思いはお母さんの思いを無下にするほどのものでもなかったので、まずはブライダルフェアにでも行ってみようか、と。そこからトントンと結婚式の話が進んで行ったのでした。
やるからには、全力で楽しむこと。
結婚式の準備をする私たち二人の合言葉です。
それから、やるからにはしっかりと結婚式のテーマを決めようとなりまして。
もめることもなく、お互いにこれで即決でした。
「大切な人に感謝の気持ちを伝える結婚式」
ここでふと思い出したのは、大学時代のアルバイトの風景。
両親がゲストに気を遣ってばかりの披露宴にはしたくありませんでした。
一番お世話になった両親に喜んでもらえる披露宴にするには、ゲストは最小限にして、両親や妹たち(私には妹が二人います)が会ったことのない人はなるべく呼ばないようにしようと思いました。
実際に私が招待したゲストは、親族と友人10名のみ。その友人というのも、小中高の友人は両親も良く知る人だけです。大学時代の友人は、私と年子の妹が同じ大学で同じサークルだったこともあって妹が良く知ってくれています。唯一家族が知らないのは専門学校時代の友人。でも、夫と出会うきっかけをくれた大切な人なので、もちろんご招待。
家族にとって顔なじみのゲストばかりだったこともあり、本当に和やかな雰囲気だったと思います。言うまでもなく私の主観ですが(笑)
友人が両親と一緒に写真を撮っている姿なんかもあって、私も嬉しくて仕方がありませんでした。
この本の帯にもあるように、
自分たちが何をしたいかよりも、
誰に対して何をすると幸せになれるのかを考えること。
これを読んで、私たちの結婚式は間違っていなかったと確信が持てました。
自画自賛もいいところですね(笑)
実際に、「とても素敵だった」と言って頂けることが多くてとても嬉しく思います。
でも、たった一つだけ後悔があります。
それは、この本を読んで気付かされたことでした。
一度だけこんな想像をしてみて欲しいのです。
あなたたちの間に子供が生まれました。
それはそれはかわいい女の子です。
娘さんはすくすくと育ち、もう立派な大人です。素敵な男性と巡り逢い結婚することになりました。あなたたちの娘は親であるあなたたちに負担をかけたくないと、頂くご祝儀とささやかな貯金の中で結婚式を収める努力をしています。そのために本当は真っ白なウェディングドレスと、可愛いピンクのドレスの二着を着たかったのにウェディングドレス一着で我慢することにしました。本当はピンクのドレスも着たくてたまらなかったのに・・・
さあ、そんな娘を持つあなたに質問です。
「あなたはピンクのドレス代を出さずにいられますか?」
(中略)
頼るのではなく、思いを叶えてあげること、必要なら多少のお金を出させてあげることも、育ててもらった親への感謝かもしれません。
親に負担をかけないのも親孝行。親に頼るのも親孝行。あなたのご両親が喜ぶのはどっちの孝行でしょう?
私は親に負担を掛けたくない一心で、金銭面では親に一度も相談すらせずに結婚式を終えました。
でも、このやり方は本当は間違っていたのではないかと気付かされました。
私が相談すらしなかったことで、両親は少し寂しい思いを抱いていたのかもしれない。
両親にとっては、少し心残りのある結婚式になってしまったのかもしれないと思うと、少し心苦しくなりました。
立場が変わるだけで、こんなにも思いは変わるものなのですね。
とても勉強になりました。
結婚式での親孝行は不十分だったかもしれませんが、これからは本当の意味での親孝行をしていきたいです。
とても素敵なことに気付かせてくれたこの本に感謝です。