主夫になってはじめてわかった主婦のこと
先日、とても面白い本を見つけました。
タイトルからして、家事に非協力的な男性向けかな?とも思ったのですが、専業主婦の私が読んでみてとても良かったと思いました。
この本を読んで一番驚いたこと。
それは、家事での悩みというのは、女性であろうと男性であろうと関係がないということ。
「夫が家事の大変さを理解してくれなくて腹が立つ!」という奥様方はたくさんいますよね。よく聞く話。この原因を私は「男性だからその大変さがわからないんだ」と思っていたんです。脳科学的に分かり合えないんだと(笑)
でも、この著者の方は主夫をしていて、奥様が働きに出ている家庭で。そして、この主夫の方の悩みというのは、一般的な主婦となんら変わらないものでした。
男だから、女だから、分かり合えないものなのだと半ば諦めかけていたのですが、決してそうではなくて、環境がそうさせているだけなのだということがわかったのです。
それを知り、何だか希望が持てました。とても嬉しく思いました。だって、絶対に分かり合えないものだと思い込んでいたのですから。
そのことがわかっただけでも、私にとっては十分価値のある本だったのですが、さらに驚くべきことは著者の主夫力の高さ。私なんかよりとってもシュフなんですよね。
子どもが生まれるまで、僕は出勤する奥さんと最寄りの駅までいっしょに歩いていき、改札のところまでお見送りをしていました。
そして夜は、奥さんが仕事を終えて駅に到着する頃合いを見計らって迎えに行き、家までいっしょに帰ってくる。
(中略)
もちろん奥さんのことが大好きっていうのが前提ではありますが、実はそれ以上に、一家の大黒柱である奥さんに「楽しく心地よく仕事に向かってもらい」、そして、「仕事のストレスを明日に持ち越させない」というのも大事な「家事」のひとつだと考えているからなのです。
そう。私だって、こんな可愛い奥さんになりたいと思っていました。でも、今現在こんな思いやりの心をもって、玄関でお見送りやお出迎えをできているかと言われたら、決してそうではありません…
誰のために、どんな思いで、その家事をするのか。
最近はただただ流れ作業のように家事をしてしまっていたけれど、
その作業には誰のためにどのような思いがあるのか。
このことを忘れずにいることが一番大事ですね。
これまで以上にシュフを楽しんでやろう!と思えた素敵な一冊です。