【日記】映画「マチネの終わりに」
先日、夫が子守りをしてくれている間、私は一人でこの映画を観てきました。
この原作が大好きで、映画化の話が出たときは「何が何でも絶対に観る!」と思っていました。でも、妊娠出産を経て、絶賛育児中のときに映画が公開。こりゃ映画館で観るのは無理だなと諦めていたら、運良く一人でお出掛けできるタイミングが巡ってきたわけであります。映画の上映終了まで残り1週間というタイミングで。夫に「この映画が観たいんだよね~」なんて話したことはなかったのですが。私の念が通じたのか?(笑)
過去にこの本にまつわるエピソードなんかも日記に残していました。いや、内容は全く大したものではないのですが・・・恥ずかしいくらいに(笑)
この本の何が好きかって、それはもう世界観。ただの恋愛小説なんかじゃなく、社会情勢や互いの職業(ギタリストとジャーナリスト)ならではの葛藤だったり、色んな事柄が深く影響を及ぼして、読み手にも語り掛けてくるような。
作中に出てくる驚きの一文があるんです。
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。…」
未来が過去を?どういうこと?
そう思いますよね。
それでも、この物語を読むと納得しかないんです。
ああ、確かに未来が過去を変えているな、と。
そしてこれはきっと、誰しもが経験のあることなんです。
この物語の主人公はギタリストなのですが、映画の中のあらゆる場面でクラシックギターの音が流れています。それがまたとっても素敵で。
本では音を聴くことはできないけれど、本では表現できないそのクラシックギターの音の部分が映画で見事に表現されていて。
本も映画もそれぞれの良さがあって、どちらもいいなと思いました。
正直に申しますと、映画化の話が出たときに小峰洋子役が石田ゆり子さんだと知って、「ちょっとイメージと違うな・・・もう少し聡明なイメージの強い深津絵里さんの方が合う気がするな」などと思っておりました。しかし、映画を観て思ったのは彼女で良かった!ということ。 聡明でしなやかで、まさに小峰洋子そのものでした。
原作と映画とでは、ストーリーが少し異なっているのですが、映画の展開もアリだなと思いました。限られた時間の中で、わかりやすく上手く纏まっていると思いました。
映画を観終わって、サントラCDを買おう!と映画館の売店に行ったら、置いてなく・・・いや、これ絶対売れるでしょ。あ、公開終了間際だったからなかったのかな?とにかく、これからネットで注文しようと思います。
心地よいクラシックギターの音色に癒され、余韻に浸りつつ・・・また育児に奮闘していく次第です!