幸せとは、気づくことである
大切な人ができた。
結婚をした。
「年末に大事な試験がってそれに集中したいから、それまで仕事をセーブしてもらって、家事をお願いしたいんだけど、どうかな。」と相談された。
当時、私が三交替の仕事をしていたこともあってか、夫は家事に積極的に取り組んでくれていた。
それだけでなく、夫は毎朝早くに出勤して、始業前に会社で勉強に取り組んでる。
帰って来てからも私がお風呂に入っている間の隙間時間も見逃さずに勉強している。
休日だって、朝から図書館に行って勉強している。
こんなに頑張っているからこそ、サポートしようと思った。
だから、三交替の仕事を辞めた。
そこから、あまり得意とは言えない家事に必死に取り組んだ。
あまり得意ではないからこそ、断捨離をして物を減らして掃除をしやすい家にした。
家の中はスッキリした。
何だか心もスッキリした。
掃除が楽になった。
これまであまり気にしていなかった、窓や網戸や玄関の掃除もこまめにするようになった。
いつだって家は綺麗な状態にある。
一人の時間も大幅に増えた。
本を読む時間もたくさんある。
好きなことをする時間がたくさんある。
優しい夫がそばにいる。
充実している日々を送っていた。
はずだった。
最近、やたらと焦りを感じるようになって。
どんなに掃除をしても、何だかスッキリできなくなった。
寝つきが悪く、中途覚醒が多くなった。
不安になったり、イライラしたり、何だか不安定で。
少し前まで幸せでいっぱいの時間を過ごしていたはずなのに、突然私の中でそう思えなくなってしまっていた。
先日、友人が我が家に遊びに来てくれた。
久しぶりにあんなにたくさん笑うことができた。
友人と話す中で気付いたことは、私は本当に恵まれた環境にいるということ。
帰り際に「いい旦那さんやね。」って褒めてもらえて、私は本当に素敵な人と結婚できたんだと改めて気付かされた。
客観的に見ても、夫は本当によくできた人だと思う。
以前はそのことを十分に認識できていたはずだった。
それなのに、友人に言われるまでそのことをすっかり忘れてしまっていた。
それは何故か。
先日、偶然見つけたこの本。
それを今、読んでいる。
そして、この本にその答えが載っていた。
幸せとは、一つの「発見」であり、「認知」なのだ。
幸せの条件は、すでに足元にあることが多い、ということであるが、もう一つ、大切なポイントがある。
それは、他人の人生、別の生き方を知ることが、自分自身の幸せを見直すきっかけになるということ。
専業主婦となって一人の時間が増えた。
むしろ、一人の時間が多すぎている。
家から一歩も出ない日もある。
食料品の買い物に行ったところで、レジの人と会話らしい会話もないまま、帰宅する。
だからこそ、「他人の人生、別の生き方を知る」機会を積極的に作っていかなくてはいけないのだと。
一人の時間も大事。
だけど、他者と接する時間も大事。
そして何より、この二つのバランスが大事。
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専業主婦の方々は、どうやってこのバランスをとってるのかな。
お勤めをしている人は、職場がまさに他者と接する時間になるわけだけど。
それとも、ただ単に私の心の整え方が下手すぎるだけなのか…
つい先日読んだばかりのお金を整えるなんぞを読んでいる場合じゃなかったか(笑)
意外とみんなこんな風に、大切なことを忘れては思い出してを繰り返しているものなのかな。
とにもかくにも、大切なことを気づかせてくれた友人に感謝です。
今日こそは、優しくできるかな。