新米ママの気ままな暮らし

初の育児に右往左往しつつ、居心地の良い部屋作りと楽に家事をこなす方法を模索中。

新しい夫婦

昨日は初めて夫婦で結婚式にお呼ばれしました。

夫の従姉の結婚式だったので、私にしてみたらお二方のことはほぼ何も知らない状態。

新婦の従姉さんとは私たちの結婚式で一度お会いしたきり。新郎さんの方はもちろん初対面。

それなのに、素敵だと思わずにはいられない結婚式でした。

新郎新婦お二人の飾らない雰囲気がとても素敵で、思わずこちらもほっこりしてしまうような。

終始、お二人が気取らずに自然体だったので、こちらも肩ひじを張らずに過ごすことができて、おかげで楽しい時間を過ごすことができました。

お二人の人となりがよくわかる祝辞やスピーチ・余興のおかげで、お二人とお話してみたいなと思わずにはいられませんでした。

 

祝辞の中で詩を朗読されていたのですが、これがまた素敵で。

記憶の断片を頼りに調べていたら運良く見つけることができました。

 

    「祝婚歌

            吉野弘

 

二人が睦まじくいるためには
   愚かでいるほうがいい
   立派過ぎないほうがいい
  立派過ぎることは
   長持ちしないことだと
   気づいているほうがいい
  完璧をめざさないほうがいい
  完璧なんて不自然なことだと
  うそぶいているほうがいい
 二人のうち どちらかが
  ふざけているほうがいい
  ずっこけているほうがいい
 互いに非難することがあっても
  非難できる資格が自分にあったかどうか
  あとで疑わしくなるほうがいい
 正しいことを言うときは
  少しひかえめにするほうがいい
 正しいことを言うときは
  相手を傷つけやすいものだと
  気づいているほうがいい
 立派でありたいとか
 正しくありたいとかいう
  無理な緊張には色目を使わず
  ゆったりゆたかに
  光を浴びているほうがいい
 健康で風に吹かれながら
  生きていることのなつかしさに
  ふと胸が熱くなる
  そんな日があってもいい
 そして なぜ胸が熱くなるのか
  黙っていても二人には
  わかるのであってほしい

 

 

調べていく中で知ったのですが、とても有名な詩だったのですね。

帰りの新幹線の中で夫と「あの詩、良かったね」と二人で話しました。

 

実は、結婚式に参列する前日に私たち二人は「理想の夫婦であろうとお互いに頑張りすぎて少し無理をしていたね」と話していたばかりでした。

そのこともあり、この詩がとても心に響きました。

 

 

理想ばかりを追い求めて、今現在の私たち二人のことをないがしろにしてしまっていました。

もちろん、理想を描くことは大切なことだけれど、一番大事なことは過去でもなく未来でもなく今現在。

今を大切にできていない人に素敵な未来など来るはずもありませんね。

 

新しい夫婦を前に、私たち夫婦も再スタートできた素敵な一日となりました。

 

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