夫婦関係改善計画
息子を産んで約一年。どうも何かが違うんです。産前のときのように夫のことを大切にできない・・・(笑)そして、現在第二子妊娠中。二人目を産んで更に夫への愛情が減ってしまうではないかと心配になりまして。こんな本を読んでみました。
きっかけ
この本を購入したきっかけはズバリ第二子を妊娠したからです。第一子を出産後、私の心はまるでジェットコースターのように荒れ狂ってました。妊娠中はあんなに頼りにしていた夫が、産後はまるで敵のようで、もうとにかくイライラしてイライラして仕方なかったんです。あと、息子のことをお義母さんに触って欲しくなかったりだとか、明らかに普段とは違う私がいました。自分が自分ではない恐怖と、周りは敵だらけのような感覚(笑)
産後のホルモンの影響だとはわかっていても、またあんな思いをしなければならないのかと思うと少し怖くって。それに、夫もきっと私と同じように思っているのではないかなと思いまして(笑)
何かいいヒントが見つからないかなと思い期待を込めてこの本を手に取りました。
この本の良さはここ
この本の著者、東野純彦さんは産婦人科医です。男性の産婦人科医が男性向けに書かれたこの本。女性の私が読んでどんな風に思うかな?と少し疑いのまなざしを向けつつも興味本位で読み始めました。率直に申し上げて、とーっても産後の女性の心理に寄り添ってくれています!なおかつ、それを男性が受け入れやすいように工夫して書かれているんだと思います。この本の著者がもし女性だったら、男性はなんとなく「女性の一方的な意見を押し付けられた」ような気がして受け入れがたいというか、素直に受け取れずにちょっと反発心を覚えたりするような方もいらっしゃるかもしれません。ですが、これは男性産婦人科医が書かれた物ということもあって、男性にも受け入れやすいのではないかと思います。これはぜひ、夫にも読んでもらって感想を聞きたいなと思いました。
私の心に一番響いた言葉
この本、どの章を読んでも産後の女性にとても寄りそってくれているので、とっても嬉しくてあっという間に読み終えてしまいました。ああ、男性でも産後の女性のことを理解してくれている人がいるんだという希望に満ちた一冊になっています。その中でも、特に私の心に響いた言葉がありました。
子どもが幼児期の間の男性の主な役割はシンプル。「母親の精神的健康を保つこと」です。「父親として子供のためにできることは何か」を考えるのは、子どもが小学校高学年や中学生ぐらいになってからで十分。まずは「母親が心身ともにリラックスできる環境」をつくることが、夫として、父親としての役割です。
産後すぐの私は、「もちろん夫には育児を積極的に取り組んで欲しいけれど、それ以上に家事をして欲しい」と思っていました。でも、産後の女性が夫に対してこんな風に思うだなんて聞いたことがありませんでした。どうしてだろう?私は普通じゃないのかな?私は可愛い我が子をひとり占めしたいだけなのかな?と正直戸惑いの方が大きくて、誰にも言えずにいました。でも、これは何もおかしいことではなかったのだと、今ようやくわかりました。それと同時にとても安心しました。
唐突にイライラしたり悲しくなったりする私の心に寄り添って欲しい。座るのもキツイくらいな私の体を労わって家事を担って欲しい。子どものことが可愛くて大切なのは十分すぎるほどわかっているから、私がリラックスして過ごせる環境を提供して下さい。
産後でボロボロな心身を抱えている母親にとって、夫に一番に望むものはまさにこれです。
おわりに
この本の「おわりに」にはこんなことが記載されていました。
もしも読んでくれているとしたら、妻であるあなたにも一言だけ。
世の中には「夫は新人バイトだと思って教育してあげましょう」というようなことを言う人もいます。確かに、夫はそれくらい頼りにならない存在なのかもしれません。
しかし私は、夫婦関係においてどちらが上かなど関係ないと思っています。夫婦なのですから、一緒にあゆんでいくほうがいいに決まっています。
だからこそ、夫を頼ってほしいのです。もっと信頼してほしいのです。男性だって「変わりたい」と思っています。「関わりたい」とも思っています。ぜひ本書をきっかけに、夫婦の価値観をより合わせてみてください。
この本は男性向けに書かれていますが、女性にもぜひ読んでいただきたいなと思いました。この本には男性と女性の考え方等の違いについても記載されているので、男女について相互に理解できる内容になっています。例えば、夫にお願いをするときはこんな風に言えばいいんだなということがわかったりします。
これから出産を控えているご夫婦だけではなくて、育児中のご夫婦にもお勧めの本です。それだけでなく、すでに育児を終えたご夫婦も読んでみると何か新しい発見があるかもしれません。
この本をきっかけに夫と「今後の夫婦」について、話し合ってみようと思います。